このブログはアイスランド(地の果てテュレ)を愛してやまない日本人コマによる旅行記&滞在記です。
アイスランドのきれいな景色やかわいい街並み、どうでもいい小ネタをご紹介します。
短期滞在の旅行では飽き足らず、ついに2019年から大学留学という形でアイスランドに滞在しています。
その前にイギリスにも住んでいたため、イギリスネタもかなり挟まれてます。

ページ

2011年8月14日日曜日

Trip to Iceland 2011.8.14

以前mixiに書いていた旅行記を転載しました。
初アイスランドに対する私の反応が新鮮で笑えます…。
******************************************************

2011年夏。

今年の夏は一人旅だと決定したのが7月中頃。 
悶々としつつも、どうせ一人旅なら 
誰の共感も共有も必要としないとこに行こう! 
ということで専門ド真ん中のアイスランドへ。 
(リゾートとか、華やかな街並みとか、買い物なら女子と行きたいが) 

そう思い立って航空券を探すも 
行けるのはお盆真っただ中だったためかなり無理しました。 
航空券が確約するまで己のソワソワ感ハンパなかった。 
あのときの落ち着きのなさでかなり仕事滞った気がする(笑) 

そんなわけで8月14日出発! 
そうは言っても日本からアイスランドまでの直行便はないため、 
デンマーク経由で向かう。 
成田~コペンハーゲンでまず11時間30分。 
いつものスカンジナビア航空、いつものフライト時間。 

窓側好きですが、通路側の席だったのが残念。 
隣には健康的な若い日本人女性。 
変に絡んでくるわけではないが愛想はよい方でよかった(笑) 

フライト中はひたすらアイスランドについて予習! 
というか復習。 
卒論・修論で穴の開くほど読んだ 
山室静の「サガとエッダの世界-アイスランドの歴史と文化-」を 
また読む。読む。読む。。。 

デンマークに着くと、現地時間は夕方の5時前。 
3時間のトランジット待ちということで空港内をブラブラ。 

このキャラ流行っているのだろうか?
お店で度々見かけたのだが…。


あんまお金使いたくなかったのに、 
前日の友人のシスレープッシュを受けて 
うっかり免税店でクリームを購入。ばか! 

その後はお金をつかわないようにおとなしくフライト時間を待つ。 

アイスランド航空に乗り込み、さらばデンマーク!


機内で飲み物と一緒に配られる紙ナプキン。

1100年前のノルウェーから最初にアイスランド入植に成功した 

インゴールフル・アルナソンを引き合いに出して、 
ナプキンを宣伝してる。 
アイスランド・ユーモア!ハイセンス! 

そして機内は金髪だらけ。 
隣のアイスランド人の母娘も金髪! 
金髪碧眼、大好物ですよ!えぇ(笑) 
後ろの乳幼児が座席をゲシゲシ蹴ってきても許せるほどに 
ウキウキしております。 
2時間半ほどでアイスランドが見えてきた。

第一印象「なんもねぇー(笑)」

もちろん、街の近くは建物や緑がある。 
しかし国土の大半は荒涼とした大地がひたすら続いている。 
冬ならば、その大半は雪に覆われるのだろう。 

国土は北海道と九州を合わせた広さ。 
しかし人口は約30万人。 
人が住めるところは少ない。 
氷河は国土の10%を占める。 

1100年前の入植者たちの苦労が偲ばれる。 
ここで予備知識☆アイスランド入植の歴史~ 

インゴールフルより前に入植を試みた 
ノルウェーの豪族フロキは入植に失敗して 
この島を「氷の島」と呼んでののしったそうだ。 
これが「アイスランド」という名称のはじまり。 
悪口から始まった名前。日本とはある意味真逆。 

その前は「地の果てテュレ」「ガルダルの島」「雪の島」など 
いくつかの名前で呼ばれていたが、 
結局フロキの悪口で呼ばれた「アイスランド」が定着した。 

そんなわけで当時のノルウェー人が 
アイスランドを魅力的な入植先と思っていたわけがない。 

が、ノルウェーで殺人を犯してしまったインゴールフルは 
アイスランドに逃亡して、入植する。 
これが苦労の末に成功して、アイスランド入植の道が開かれる。 

そして当時のノルウェーは群雄割拠の戦国時代。 
ノルウェー統一を目指すハラルド王が各地に攻め入って 
服従を迫っていた。 
そんなハラルド王への服従を良しとしない豪族たちが 
こぞってアイスランドに入植していった。 

王の支配を嫌ったアイスランドは 
最初から王制ではなく、民主制の国だった。 
紀元900年前後から民主制! 
ヨーロッパはカール大帝の少しあと、日本は平安時代。 
そんな時代に王を戴かずに民主制! 
もちろん現代の民主制ほど平等ではないので 
有権者の身分は限られてますが。 

さてさてインゴールフル以降、60年ほどで 
1万5千~2万人がノルウェーからアイスランドへ入植したそうだ。 
元々アイスランドには住める土地が少なかったので、 
60年で人が住めそうな土地はあらかた占拠されてしまったらしい。 

当時の様子は入植から約100年後に 
学者アリが「入植の書」に事細かに記している。 

そんなこんなで大地の荒涼さから入植時代に想いを馳せたところで 
上陸しましょう。 
到着したアイスランドはすでに21:30. 
シャトルバスで市内へ向かう。 
夕焼けがきれいです。

もう一度言いましょう。21:30です。 
まもなく22:00になるところでしょうか。 
もう白夜ではないけれど、かなり日が長い! 

しかし、シャトルバスの運転手が 
経由地のホテルで何人降りるか全く把握していなかった…! 

シャトルバスは国内線の空港へ移動した後、主要ホテルに経由する。 
日本でいうところの成田~羽田+都内大型ホテルを結ぶ感じ。 
(羽田はもう国際化したけど) 

そんなわけでBSIターミナル(羽田)でのアナウンスが超てきとー(笑) 
「○○ホテルと△△ホテル行く人は乗り換えてくださーい」 
日本人じゃなくても、いきなりホテル名言われたって聞き取れませんよ! 
結局、全員の降りるホテルを確認し直して再出発。 
チェックシート持ってるくせに数合ってないとか…! 

一安心したのも束の間、 
いつまでも自分が降りたいホテル名がアナウンスされない。 
え、聞き逃した!?否、停車するたびホテルの看板チェックしてるし! 
結局、最後の停車場所でした。 

さすがに23時近いよ。真っ暗だよ。 
しかも降りたホテルに泊まるわけじゃないんだよ。 
すこし歩いたとこにある安いホテルに泊まるんだよ。 
バスの運転手にそっちじゃないよ!と言われましたが、 
違うんです。ここじゃないんです。 
バスならあと3分だから送って☆とねだってみればよかった。 
そこはアイスランド・サービス期待してもよかったかも。 

そして寒っ…!!!!!!!! 
気温も低いが、何より風強い! 
地図!飛ばされる!ヒィ…!! 
何故、手袋をスーツケースに入れてしまったんだろう? 
半袖カットソーに秋物ジャケットじゃ寒いに決まってるわ! 

そして全く人とすれ違わない。 
大通りには車が走っているけど、 
歩いている人は全く見かけない。 
危険はないかもしれないけど、迷っても道訊けないよ! 
てか、最初、逆方向進んじゃって無駄に坂昇ったよ! 

やっとの思いで辿り着いた「ホテル66」 
www.hotel66.is/
若干地図と違うよ? 
想定していたより手前だよ?何故? 

そんなこんなでチェックイン。 

シンプルでかわいい部屋です。

洗面所とシャワーからは温泉水! 
さすが温泉大国アイスランド! 
硫黄臭いけど気にしない! 

アイスランドは全家庭に温泉から 
温泉水がパイプを伝って運ばれてくる。 
発電は水と地熱の力。クリーンエネルギーすばらしい! 

温泉水シャワーで飛行機疲れを癒しておやすみなさい~。